このたび、水産庁より「全釣り協」に釣りルール・マナーの指導と普及を目的とした「海面の釣り場保全調査」の依頼がありました。
つきましては、JOFI広島も全国20地点の内、3地点【井口港(投げ釣り)、平成ヶ浜(かぶせ釣り)、草津港(波止釣り)】を水産庁・全釣り協と協議の上実施することになりました。

 期間は、12月から3月までの4ヶ月間で、2人体制で調査するところとなりました。また、併せてJOFI広島として「ハゼ・チヌの奇形調査」ともタイアップする形で、できる限りの地点で、「海面の釣り場保全調査」を致したいので、会員のご協力をお願い致します。

「全釣り協」指定「海面釣り場保全調査」は、
「井口港」担当 堺孝明 藤本和之
「草津港」担当 岡田敏孝 山形明
「平成が浜」担当 山本一利 中村弘治

おはようございます。資格の講習・試験と皆様ご苦労様でした。色々な方の知識を得る事で自分の釣りに奥行きが広がりきっと良い釣果につながると思います。

 さて、12月7日東京中央区八丁堀の日本フィッシング会館で行われた(財)日本釣振興会の理事会において、WFW(世界釣り週間)の実施機関と実施時期の変更案が了承されました。実施機関は、地区支部か県支部が主体的に企画し行う行事で中国地区では、1?2箇所。実施時期は、夏休みが始まった週で行うことになります。また、大人だけでの企画は対象外になります。
JOFIの会員の皆さんの中で何か良い企画が有れば、今年中にメールして下さい。
1件の予算企画は、38万円?50万円を上限で付くそうです。
19年1月16日に行われる地区支部長会議で、その企画が承認されると予算が下ります。但し、報告義務等厳しく条件が付きます。下記の事業目的に沿った企画の創案をお願い致します。

1.事業目的
 全国一斉に統一した企画で釣りの行事を行うことにより、社会一般に釣りの楽しさ、健全性、社会的意義を訴える。
 事業目的は、青少年やその家族の健全なるスポーツフィッシングの奨励と自然環境保護の倫理を広めること。

2.対象者
小中学生に焦点を合わせ、『子供のあいだに、一度は、釣りの体験を!』を合言葉に企画する。
小学生のファミリーでの企画は、考えられるが、大人単独での参加は、対象外とする。大人の企画は、別途考える。

3.小・中学生が集まりやすい時期。7月3週の一週間の期間内(予備日として前後1週間)とする。

4.他団体への丸投げは、禁止、あくまで主体は、広島県支部、もしくは、中国地区支部となります。JOFIは、後援となります。

以上、JOFIの会員の皆さんのなかでこれはという企画があれば早急にお願い致します。

連絡先:hari@maruto-ayu.co.jp

(財)日本釣振興会広島県支部長 太田博文

海田町地域子ども教室

事業名 海田町地域子ども教室(事務局:教育委員会生涯学習課)
“あそびた?い”の中のハゼつり大会 瀬野川でハゼを釣ろう!!

実施日時 平成18年10月29日(日)  13:00?16:00
実施場所 瀬野川/上市橋・仲見世橋

参加者  地域子ども教室世話役(実行委員)12名
 子ども20名(1?5年生/男子14名、女子6名)、保護者・幼児約10名
 サポーター2名(中村、金本) 釣りインストラクター(*JOFI) 4名(中村(兼))
活動内容 
[目的] 釣りの楽しさを体験しながら仲間や大人たちとの交流を通じ人間性、社会性を育む。
[目標] 一人5匹以上ゲット!!
[講師] 釣りインストラクター(*JOFI)  浜家、山本、藤本、中村(兼)
 *JOFI=Japan Official Fishinng Instructor
[進行]
12:30 スタッフ集合
13:00 海田町役場で受付
オリエンテーション(実行委員・村岡担当)
1)スケジュール説明
2)サポーター・スタッフ紹介・自己紹介・班付紹介(中村)
3)注意事項(中村)  
13:10 海田町役場出発
13:20 魚釣り開始
15:00 魚釣り終了
15:20 海田町役場別館(加藤会館)帰着後テーブル着席
講師(中村)講評
 ・瀬野川の環境、汽水域に棲む魚(ハゼ、ボラ、スズキ等)の話
 ・講評のまとめは食物連鎖の話・・・人間が頂点、生き物や自然を大切にしよう。
・金本の水の汚れや大切さの話
15:30 合掌・いただきます、をしてハゼ等のから揚げ試食
質疑応答
 ・(Q)ハゼはどのようにしたらよく釣れるのか
 ・(A)川の水(潮)がひいている時に水の通る道を調べておくと、ハゼはその道を登るので
    そこをめがけて釣るとよく釣れる。
16:00 合掌・ご馳走様をして、解散

・サポーターは2名参加。釣りインストラクターの方達と2班に分けて1班・藤本、中村、金本 2班・浜家、山本が担当。
・中村からの注意・マナー事項:竿は振り回さない。竿はまたがない。ゴミは持ち帰りましょう。
・ハゼ釣りは1班を上市橋、2班を仲見世橋で行う。
・魚釣りは子ども達にはなじみが少ないようで、道具の取扱い、えさの扱い(えさツケ)に不慣れ、気持ち悪さ等で最初はなかなかうまくいかず、またつり方に慣れるまで少し時間がかかりましたが、積極的な子どもが多く、だんだん上手になるのが目に見えてきました。
・魚釣りは潮の関係、天候、えさ、道具、場所等に影響され、なかなか難しい面があり、期待通りの成果が出ない子どももいますが、本日は目標一人5匹で、全体では平均に達したように見られました。
・子ども達は良く釣れた子どもやあまり釣れなかった子どもも実際に魚釣りを体験してみて、釣り方、汽水域の状態、色々な種類の生きた魚をじかに見て観察し、素直に喜びを表していました。
・本日は根掛かりが少なくサポーター、インストラクターともども子ども達のつりを十分サポートでき、懇切丁寧に餌の付け方、つり方も具体的に細かく指導したので、終わり頃にはかなり上達し、釣果も上がり、子ども達に感謝されました。
・まとめは中村(ワンポイントEcoコーナー)。
 *皆さんはいい環境の中で生活しています。瀬野川がきれいにならないと海がきれいになりません。汚れを制御するとハゼが多くつれるようになります。
 *食物連鎖の頂点に人間がいます。人間がきっちりしないといけません。環境を大切に、生き物を大切にしましょう。
 *醤油の汚れの話やアフリカのお友達の話を通して水の大事さを話しましたが、川を汚さないように、そして大切にしましょう。
   でまとめました。

[魚釣りに必要な用具]   
主催者側:餌、ビニール袋(魚入れ用)
サポーター(中村)側:釣り道具一式(竿・糸・針等一式20セット+補修用)、餌

[感想]
・素直で、積極的な子ども達が多く、餌の付け方、釣り方、場所等の指導には礼儀正しく対応し指導のし甲斐のある子ども達ばかりでした。
・試食は合掌していただいたり、ご馳走様をしたり、指導が行き届いていますがそれでいて家庭的な雰囲気が非常によく、大変感心しました。
・運営がスムーズで堅苦しくなく、多くの運営委員の方がいて、保護者の方も多く、地域で一体となり、子ども達を育成していることが良くわかり、子ども達もすくすく育っている感が強くしました。
・中村のまとめの話について帰り際に運営委員の方から、“大変いいお話をしていただきありがとうございました”と感謝の言葉をいただきましたが、今日の活動は子ども達、保護者、運営委員の方達にはインパクトがあり大変意義があったように感じました。
・家庭的な雰囲気の集まりで父親・おじいちゃんが保護者で参加されており、地域活動が全体に根付いていると大変強く感じられました。素晴らしい活動だと思います。感受性、人間性、社会性が身につくような色々エコ的な活動も取り入れ、体系的に継続されて人を育てていただきたいと願うものです。
・チャンスがあれば引き続きサポートしたいと思わずにはおられませんでした。

記録日時 平成18年10月30日
記録者 中村弘治

平成18年12月2日(土)3日(日)9時?17時、広島市東区民文化センターにおいて、公認釣りインストラクター講習会及び資格試験が開催された。

参加者30名の方々は、1日目9時?17時の講習会を受講。2日目9時?12時まで講習を受講した後、資格試験(筆記試験、論文、面接、実技)に臨んだ。JOFI広島のメンバーは、岡田敏孝会長をはじめ18名の方々が、指導や講師、試験監督や面接委員など、講習会・資格試験を支えた。

講習内容と様子は、以下の通りです。

東区民文化センター玄関で寒い中打合せJOFI広島の旗です司会の山形明氏です畑耕治氏より開会の挨拶講習会の様子八田士郎氏広島海上保安部警備救護課の田岡茂氏農水振興局漁業調整室長の西本和也氏会長の岡田敏孝氏藤本和之氏中村弘治氏講習会の様子です太田博文氏実技試験に向けて針とハリスを結ぶ練習です佐々木晃二郎氏山本一利氏いよいよ筆記試験です筆記試験中です次は面接試験です閉会式です公認釣りインストラクター講習会及び資格試験を支えていただいたJOFI広島のメンバーです。

広島経済レポート平成18年11月30日号9Pスポットに、募集記事が掲載されました。詳細は、以下の通りです。
釣り文化発展へ
 (社)全日本釣り団体協議会(東京)は、12月2、3日に東区民文化センターで「公認釣りインストラクター」の資格養成講習会と取得試験を行う。
 同資格は、健全なレクリエーション・エコロジカルスポーツとしての釣りを広め、水産資源保護や環境保全、釣りの安全やマナー指導などのボランティア活動を行う釣り人に与えられる。92年に同協議会が水産庁から委託事業として認可、試験を始めた。広島県では97年に広島県釣りインストラクター連絡機構(JOFI広島)が発足している。
 「国内の有資格者は約2600人。20歳以上の日本国民であれば誰でも受験できますので、釣り文化の継承と健全な発展へ是非ご参加下さい」 電話03-3265-4191(同協議会)

平成18年11月26日(日)朝刊10P 団塊コーナーにて、12月2日3日開催(JOFI広島)の公認釣りインストラクター募集記事が掲載されました。詳細は以下の通りです。

釣り指導員養成へ
講習会・資格試験  広島で2・3日

 全日本釣り団体連絡協議会は12月2、3日の両日、公認釣りインストラクターを養成するため、広島市の東区民文化センターで講習会と資格試験を開く。定年退職を迎える団塊世代の人も含めて参加者を募っている。

 釣りインストラクターは、技術だけではなく、マナーや水産資源保護、釣り場のルールなどを地域で指導し、健全な釣り文化を伝えるのが仕事。広島県内では74人が活動している。試験は毎年、首都圏を中心に実施され、地方都市で受験できるのは珍しいという。県釣りインストラクター連絡機構は「団塊世代の人たちもぜひ、この機会に挑戦して仲間入りをしてほしい」と呼びかけている。

 資格は海面と内水面の2種類。両日とも午前9時?午後5時。講習を受けた後、筆記と面接、基本動作の実技試験がある。受講料と受験料計2万円。所定の用紙で、28日までに申し込む。同機構の岡田会長℡082・・・・・・・。

JOFIひろしま会報・臨時号
2006年11月14日 Japan Official Fishing Instructor Hiroshima

【釣り人に画期的な時、到来!】

 先日(10月25日)、香川県県庁にて水産庁主催で「海面における遊漁施策と遊漁者の関わりについて」(主題)について、近畿・中国・四国ブロックにおける遊漁者との意見交換会が開催されました。参加者は、(財)日本釣振興会の支部、(社)全国釣り団体協議会の加盟団体及び地域の遊漁関係団体、近畿・中国・四国ブロック関係府県でした。

 冒頭、桜井政和氏(水産庁沿岸沖合課釣り人専門官:平成16年10月1日、水産庁沖合課に「釣り人専門官」を新たに設置、釣り人が関係する問題の統一窓口となり、水産庁内外の関係組織に釣り人の声を伝え、各種制度・事業に関連する横断的対応を行うことにより、釣り人の持つ多種な価値観・意見を施策に反映させることを業務の目的としている。)による主題に添った話題提供の後、①水産資源の持続的利用、②遊漁に関するルール・マナーの普及啓発、③遊漁者との関係構築、④水面利用調整機能の強化などについて遊漁者の関わり方について意見交換致しました。

 このように、「水産基本法」(2005年5月、新たな秩序の下で、21世紀を展望した政策体系を確立することにより国民は安全と安心を、水産関係者は自信と誇りを得て、水産者と消費者、漁村と都市の共生を実現することを目指して制定された。)制定以来、これまで“非漁民”という位置でしかなかった“釣り人”が“遊漁者”という名称で正式に規則の中に組み込まれ。“漁業調整規則”を改定するにあたって、釣り人代表も意見を述べることのできる位置付けが得られたのです。

 このことは、釣りの歴史が始まって以来の画期的な出来事だと思われます。即ち、海や自然をどう守るかについて、釣り人の意見が受け入れられる時代への幕開けになったのです。そして、釣り人が非漁民であった時代から、遊漁の一部としての遊漁になり、それが今度は、水産資源の利用者としての位置付けを明確に獲得しなければならない時代へとさらに一歩進む時を迎えております。

 今、大阪ではJOFI大阪の釣りインストラクターのメンバー中心に、NPO法人「釣り文化協会」を窓口にして「市民による大阪湾の水質調査」が行われております。この調査は、内閣官房「全国都市再生モデル調査」の一環として認定を受け、NPO法人「釣り文化協会」が、国土交通省近畿地方整備局より調査を委託されて実施されております。このように大阪では釣り人による大阪湾水質モニタリング調査が行われ、釣り人との協働による環境モニタリングシステムの構築を目指して「みなとの環境づくりシンポジウム」(1月22日)が開催されました。そして、「いままではいつでも何処にでもいると不審がられていた釣り人が、今度は何処にでもいることを利点として社会に役立つ活動をする、これは画期的なことと思います。」(桜井釣り人専門官)のように釣り人の取り組みについて高い評価をされています。

 現在、このように暗中模索だったこれまでと違い、大きな光明が掲げられているだけに、またJOFI広島も10周年を迎えている現在心あらためて取り組まなければならない時を迎えております。そこで、10周年記念事業として、一つは環境保全に向けて新しく「広島湾のハゼ・チヌの奇形魚調査」<仮称>を研究者、環境保健協会、JOFI広島等で開始しようとしております。他の一つは8年振りに「公認釣りインストラクター養成講習会・資格試験」を来る12月2~3日に開催(4月JOFI広島総会で決定)すべく取り組んでおります。

 釣りインストラクターの原点に立ち返った活動を!“釣り人の地位向上”“質の高い釣り人”を目指しての活動を!と、JOFI広島は釣りのパイオニアなるが故に、常に高い次元を目指し、一般釣り人の先頭に立ち、現在と未来の釣りは如何にあるべきかを慎重に考え、衆智を集めて適格な判断のもと、釣り文化の発展を図り、自然環境を守り後世に継ぐ努力を重ねたいと考えております。

JOFI広島のみなさんのご協力を心から期待しております。

発行者/釣りインストラクター連絡機構事務局

10月7日土曜日、前日の怪しい空模様と風を心配しつつ、三篠小学校東門に集合した子供たちは、保護者と共に2台のマイクロバスに乗り込みました。
現地までは、釣り教本での講義、ロープを使っての糸の結節、ハリの結び方を指導しました。今回も、低学年児童同伴を認め保護者同伴20組を条件に、4年生5年生6年生全員に案内を配布したらところ、応募者が多く用意したマイクロバスの定員がオーバーしてしまいました。仕方なく、昨年参加し今年も応募してくれた家族6名にお願いし、自家用車で追走してもらう事にしました。しかし、お断りした家族も多数あったそうです。

釣り場管理者の伊藤さん釣りインストラクターの中木さん講義を聞く子どもたち

 現地に到着後、釣り場の管理者の伊藤さんの歓迎の挨拶があり、続いて、釣インストラクター中木さんからのイクラ・ミミズのえさの付け方の指導後、実際の釣りを見てもらいました。エサを付け、軽く投げ込んでウキがなじみ、ウキがユラユラと沈んだ瞬間鋭く手首を返し、竿を立てるように指導しました。次に、取り込みの引き抜きとハリの外し方を指導した後、4年生から順番に竿とエサを渡し釣り場に向かわせました。

釣り真最中釣り真最中あら?木が釣れた
 毎回の事ですが、まったくの初心者ばかり。保護者自身釣りをした事もないし、ましてや、ミミズなどを触った事も無い方々ばかり。「イクラで釣りづらくなったらミミズで釣れますよ」の指導員からのアドバイスに、子供たちの手前、清水の舞台から飛び降りたつもりでミミズを指で掴みハリに刺しているお母さんもいました。しかし、それも徐々に慣れ、最後には平気で掴むようになっていました。

181007yiyiyoyyayyoy-005.jpgうまそ?手作りの山賊むすび
 さて昼食には、手造りの山賊むすびと、釣り上げた魚を焼いて食べてもらうのですが、70人分の料理は大変です。釣り上げた魚を途中回収し、壺抜きして竹串を刺し、飾り塩を付けて炭火で焼く作業、前日鮭を焼いて解した身や、子持ち昆布、高菜、タクワンをタッパに分けて並べる作業、7升のご飯は、釣り堀の方にお願いしました。午前中の実釣が終わり、今度は、昼食です。一人一人に皿と海苔を渡し、今度は、自分で山賊むすび造りです。児童には、串を外した焼き魚を渡し、保護者には、ダイナミックに串の付いたまま食べてもらいました。

優勝した梶田裕一君準優勝第3位
 食後は、小さな釣り大会を行いました。一匹長寸で順位を決め、優勝は梶田裕一君で25.1cmのニジマスを釣り上げました。2位が24.1cm、3位が2名23.5cmでした。
 残りの頑張った児童全員には、タオルの参加賞とサンラインから頂いた渓流糸0.3号をプレゼントしました。

アマゴ稚魚の放流アマゴ稚魚の放流ゴミ拾い

釣り教室を終了後、今度はマイクロバスに乗って上流の禁漁区まで行き、バケツに入れたアマゴの稚魚を丁寧に放流し、帰り道の道すがら自然界に無いものを各自ゴミ袋に入れ持ち帰りました。

参加者の皆さんで記念写真 今回、釣りインストラクターの方々以外に、私の釣り仲間にも協力してもらい、無事「ハローフィッシング」が出来た事に感謝します。また、毎年お世話になっています七瀬川渓流釣り場の方々にも美味しい新米のご飯や、釣り易いように池に沢山の魚を入れて頂き、全員が釣り上げる事が出来ました。心から感謝いたします。
 将来、参加された児童の中で、〇〇名人と言われるような釣師が誕生してくれたらと、願っております。

㈶日本釣振興会広島県支部長 太田博文

周防灘東部は魚種豊富な季節を迎える!やっと引きが最も強くなった秋チヌ出現!!

海に本当の秋はいつやってくる?晩秋11月を迎えても磯は水温も高くエサ盗りもいっぱいで夏磯の延長が続く。「釣りというものの本当のあり方」知ってもらいたいというJOFI広島のボランティアーの合間を縫ってメンバー各ジャンルの釣り交流会を開催する。

筆者は最後にルアーマンの濱田さんと「長島・一ツ石」裏に渡礁する。まずは朝のジアイは攻めの釣りができグレ釣りに通じるエギングと決め込む。初秋からのサイトフィシングでの学習が基本となり、そこからの基本テクニックが今回のエギングへの応用となる。

エギはイカを釣るためのルアーだが、ときに釣り人のセンサーにもなる。潮流やウネリのリズムを感じ、カウントダウンで水深も把握していく。そんな多くの情報の一つにアタリがある。シャクリがマキエ、フォールがサシエの動きとばかりエギをフォールさせ「寄る」から「抱く」にスイッチを切り替えさせていく。と、いきなりロッドごと「グイッ!!」と引っ張られる。この秋一番の大物胴長20cmオーバー。「ボナジェット・イカ」の効果かエギをしっかり抱いている。続いてお土産を3枚ゲットしたところで本番のフカセ釣り開始。

いよいよチヌ釣り。チヌ釣りでは一番面白い時期を迎えている。冬に向かって落ちに入っていくので食い気は抜群。が、まだ夏潮の延長。エサ盗みを突破してチヌまでエサを届けることができるか。マキエワークでチヌを浮かせ、活性を高めエサ盗りを蹴散らさせるかが今回のテーマ。仕掛けは安定性重視の「競V2」をオモリ、クッション、潮受け、目印の機能が一つになった「メタルクッション」を「全遊動マーカー」を目印(ウキ止メ)にした半遊動仕掛けとする。マキエは潮の流れが見やすい「V!0白チヌ」と強力な集魚力でチヌを寄せる「チヌパワースペシャルMP」を配合エサにして練る。そのマキエを打ちながらチヌポイントを探っていく。そのポイントに、「海ハリス」を2ヒロとし、ウキから1ヒロ上に「全遊動マーカー」をセットした仕掛けを投入し、竿二本ほど沖まで2ヒロのタナで送る。

少し竿を上げて仕掛けを送り込み、目印をウキの半ヒロほど上まで落とし込む。そして、また送り込んでいき、目印がウキに届くまで沈める。ジワーと「ナノテック磯」を張ると、ウキは海面下に押さえ込まれる。この状態でさらに仕掛けを送り込むと約3ヒロ半ほどまで攻めることができる。アタリが出なければ目印を海面上半ヒロ程度まで引き上げ、また沈めていく。

次の瞬間、暴れん坊の秋チヌはガツーンと竿に乗る。まるでグレのように方向転換する引き。本当の強くて激しい引きと今シーズン初の40cmオーバーチヌの手応えを堪能する。本日のみなさんのクーラーにはアジ、グレ、チヌ、マダイ、ヤズなど魚種豊富なお土産が収まっていた。

【釣行日】11月4日(土)。大潮(満潮/07:33,干潮/13:40)<徳山港>。【渡船】手島フィシング(0820-23-1934)、「ASUKA」手島武彦船長(090-3638-0905)。料金:4,000円(鼻繰瀬戸周り)。【文責】広島県釣りインストラクター連絡機構・岡田敏孝。

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平成18年11月3日(金)午前6時?午前9時 浜田漁港北波止
中潮 満潮10時 干潮16時半 日の出6時30分
早朝東の風→北の風→やや西風強い
 
【釣果】
左写真は、アオリイカ 胴長30cm1.2㎏、胴長28cm1㎏。
その他20cm?25cm 11パイの合計13ハイ。

6時?7時にかけて、アタリは集中し、9時ぐらいまでアタリがでる。
9時半ぐらいから、山陰特有の北風や西風が強くなるため、アタリがとりにくくなる。

正午前後、風が弱まる時間帯があり、約1時間ぐらい、釣れる場合がある。
足元には、コロッケサイズのアオリイカをサイトで釣ることができるが、ビッグサイズは遠投が必要。
また、ビッグサイズを取り込む場合、波止が高いため5m以上のタモやギャフが必要。

加戸渡船 渡船料2,000円(乗船時間約5分)
風向きによって釣りにくいが、波止変わりは快く引受けてくれる。

ロッド:MajorCraft 7’9″
使用エギ:3.5号?4.0号
ライン:PE1号
リーダー:サンラインリーダー2号