2009-10-08

2009年ジュニア釣り教室開催!

開催日:平成21年10月3日(土)

開催地:七瀬川渓流釣り堀(佐伯町所山)

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前日の大雨で開催が危ぶまれたが、天気予報通り快晴の朝を迎え、午前7時に三篠町の会社で広島清流会のメンバーと合流、三篠小学校へ教頭先生の出迎えを受け、バケツや餌箱を受取り、広島清流会のメンバーには一足先に現地へ向かってもらう。我々が到着するまでに、竿に仕掛けの取り付けや諸準備をお願いした。

8時2分三篠小学校をマイクロバス2台で出発、一路七瀬川渓流釣り堀へ向かった。車中では、教本を教材に釣り教室を開催。ロープを使ったハリ結び、引きほどき結びと少し高度の授業も現地に着く頃には、生徒たちもできるようになっていた。9時10分現地到着、渋滞もなくスムーズに到着した。土日1000円の高速料金のおかげで国道2号線がガラ空きだったせいか?

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10時からの実釣開始前に、中木インストラクターの講義。シマミミズをエサにして一瞬のうちにアマゴを釣り上げた。児童たちの興奮のボルテージは最高潮に跳ね上がり、早く竿を出したいという気持ちが手に取るようにわかる。
実釣開始後、9名のインストラクターの方々に指導をお願いした。

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釣り上げた魚を保護者や低学年の児童が、お昼の準備をしている私たちのところに持ってきてくれた。アマゴやニジマスを壺抜きし、踊り串と尻尾に化粧塩…手抜きしない魚料理は児童たちに大人気、そのため手抜きできない。炭も早めに火を付け落ち着くまでは焼き芋を焼いた。芋を綺麗に洗い濡れた新聞紙にくるみアルミホイルを巻きつけて金網の上に乗せると、火中に入れても芋の皮が焦げることなく上手く焼ける…アウトドアではとても重宝する料理法である。さて、順調に釣れ続けていたが、釣れにくくなった頃ちょうど昼食時間になった。

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このたびも前年同様6升の無農薬有機栽培の新米を炊いてもらった。お皿と海苔を手渡し、後は自分で思うように具をのせ食べてもらうのが恒例の昼食風景。60名の食事の準備はとても大変だが、この方法だとスムーズに事が運ぶ。焼き魚も一人で3匹食べる子もいて、今年も私の口には入らない。魚の美味しさを子供のうちに覚えると美味しい魚が判るようになる。子供のうちに美味しいものを食べることで料理も好きになる。釣りも同様、子供のうちに釣りの感動を経験すると、機会があれば竿を持つようになる。

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七瀬川渓流釣り堀の魚は本当に美味で渓流釣り師も絶賛の味。やはり水が美味しいことが、養殖魚でも味を美味しくしている。毎年ここの水を使って麦茶を作っているが、とても好評で釣り教室が終わる頃には、ほとんどど無くなっている。帰りの車中で「あの水でコーヒーを飲んだら美味しいだろうね」とお母さん方々が話していた。(以前飲んだアイスコーヒーも絶品の味でした)

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さて昼食後は、長寸を競う大会を開催。事前にオーナーの伊藤さんにお願いし、大きなニジマスを池に放流してもらう。池に大きな魚が放たれると子供達の眼の色が変わった。

競技開始後、秘策の餌を配布…それはマルキューの「つれるぞー」。
ダンゴ餌は、養殖魚にとても効果がある。日頃食べているペレットと似ているので違和感がないのだろう。開始直後に竿が大きく曲がったが、痛恨のハリ外れ。掛かってからのあわせが小さいのが原因。次に曲がったのは、どうにか取り込んだ。しかし、ハリスを切って逃げる大物もいて、子供達の歓声ボルテージは上がる。釣れるより大物を取り逃がす方が悔しくてたまらない様子、次は「絶対釣るぞ」との思いも募る。実際、帰りのバスで沢山質問してきた児童もいた。

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試合終了後、検量に持ち込まれたニジマスを倹寸した結果、優勝は43.3cmを釣り上げた5年生の桑田嵩己(クワタコウキ)君、準優勝は42.4cmで4年生の佐伯貫太(サイキカンタ)君、三位は40.3cmで二年生の塩谷歩穏里(シオヤミオリ)さんでした。表彰式では、竿とリールを各受賞者に授与し記念撮影。その後は、恒例のジャンケン大会。㈱サンラインのすてきな帽子と広島県支部からシマノクーラーのプレゼントで大いに盛り上がった。

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その後、釣場周辺のゴミ拾いと稚魚放流。七瀬川上流の禁漁区途中までマイクロバスを使い、後は徒歩で10分程度歩きアマゴの稚魚放流。七瀬川の周辺は、熊も出没したりアケビの実も見られるなど自然がたくさん残っている。河原までは獣道のような整備されていない道を下ります。稚魚を入れたバケツを配る前に、オーナーの伊藤さんから「一箇所だけではなくいろいろな場所で上流に向け放流してください」とアドバイスを受け、足元に注意しながら河原まで下り放流開始。

ゆっくりと稚魚を労わりながら放流する子、手にすくい川へ放つ子、稚魚に直接触れてはだめよと注意するが、子供たちの気持ちも理解できる。マイクロバスへの帰り道でもゴミ拾い。ゴミは殆ど見あたらない山道、木々や野草の観察をしながら美味しい山の空気を頂く。途中、年少の児童から笹船をもらった。自然に接し笹で笹船造り。成長過程の経験は、何処か記憶の片隅に残り、父親母親となった時、我が子に魚釣りや野山での遊びを共に楽しむ家庭が築かれる。このジュニア釣り教室の必要性と継続性が参加した保護者から望まれる所以である。

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このたび天候も気遣いましたが、それ以上に気をもんだのが、新型インフルエンザです。開催3日前に教頭先生から「5年生以上の野外活動が中止となりました。開催は?」と電話がありました。本部の意向を確認し、「風邪・インフルエンザの症状がある児童は、当日でも自主的に欠席して下さい」と連絡した。前日、教頭先生に確認の電話をして、半数以上の欠席の場合は中止することにしていただけにほっとした。現地では、炊事場をアルコール消毒し、薬用石鹸を泡袋にいれ手洗い場各所に配置した。児童たちの手洗いは、低学年でも関心するくらい上手にできている。何か安心する光景を見たような気がする。

財団法人日本釣振興会 広島県支部支部長 太田 博文

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