2009-01-19

ソウシハギについて…JOFI広島理事・柳原氏より報告

ソウシハギ

 2006年10月17日(火)午前9時頃、周防大島町沖家室漁港に停泊している船を清掃中、錨綱の海藻をつついているウマヅラハギに見えた魚をヤスで突いた。
 よく見ると斑点があるのでウマヅラハギではないと思い、珍しい種類なら「なぎさ水族館」(周防大島町伊保田)に知らせようと思い、まず図書館で名前を調べることにした。
 自宅で写真を撮り魚は船の生け簀にいれて、写真をプリントアウトしたものを持って東和図書館へ名前を調べに行った。魚類図鑑で調べてソウシハギとわかった。
 「なぎさ水族館」の佐々木氏にソウシハギが採れたことを伝えると「毒がありますよ。関西のほうで食べて死んだ記録があります。」と教えてくれた。水族館にも標本がありいらないということだったので家に帰り海に捨てた。

 この他の魚で私が採集した(私にとってのめずらしい)魚は、カイワリ(2006年10月20日)、ネンブツダイ(2007年6月24日)がある。

【気づき】
ウマヅラハギを釣ったことがある方ならソウシハギを見て、ウマヅラハギではないとすぐに気づくと思う。私が見ただけでもウマヅラハギと違う特徴を3つ見つけた。
1、ソウシハギには斑点がある。
2、全長に対する尾ビレの長さの割合がソウシハギのほうが大きい。
3、上部のトゲがソウシハギは細くて、ウマヅラハギほどがっちりしていない。
 
ソウシハギに毒があることを知らなければ調理して食べてしまう可能性はあると思われる。
残念なことに、ソウシハギを捨てる前に皮をはいでウマヅラハギの身と違い(見た目の)があるか確かめればよかった。

2009年1月16日 報告者・柳原好宏(jofi広島理事)

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