2009-01-07

猛毒魚ソウシハギ捕獲相次ぐ

猛毒魚ソウシハギ

暖かい海に生息する猛毒魚のソウシハギが昨年末、柳井市沖で捕獲された。西瀬戸内海での確認は昨年夏からこれで4件。水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所(廿日市市)は、食用にしないよう呼び掛けている。

柳井市沖では、昨年12月25日、漁協組合員の会社員男性(46)が網で体長57.1センチのメスを捕獲した。8月から9月ごろにかけてても、山口県周防大島町、江田島市沖、広島県大崎上島町沖で1匹ずつ捕獲されている。同研究所によると年間の捕獲数では、これまでで最多という。

ソウシハギはカワハギ科で熱帯域に分布し、青い波模様と黒目大の斑点、大きな尾びれが特徴。個体によってフグ毒の約70倍と非常に強い毒がある。

研究所は黒潮の影響が強まっているとみており、「瀬戸内海では越冬できないが、まだ生息の可能性がある」と注意を喚起している。

【写真説明】柳井市沖で捕獲されたソウシハギ(水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所提供)

2009年1月7日中国新聞朝刊

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