2008-05-20

第12回「水の事故防止講習会」
(安全教室・普通救命講習会)開催!

講師の益成氏です。講習に参加した方の真剣な顔斎氏の講評

第十二回「水の事故防止講習会」(安全教室・普通救命講習会)

1971年全関西磯釣連盟の海防訓練として始まった「水の事故防止講習会」、1996年に全関とJOFIが一緒になって行い、JOFI広島が主催で行うようになって、今年で12回目を迎えたことになります。通算で数えると38回目となります。今年は今までより2ヶ月ほど早い時期での開催でしたが、昨年より少し多い23名の方の参加で開催することができました。今年は3組の夫婦での参加があり、自分のパートナーが応急手当や救命処置ができるようになるなんて素晴らしいです。

私は最近ほぼ毎年参加していますが、昨年から講習内容に少し変化がありました。それらを中心に、大切なポイントを書いておきます。是非とも来年は参加してください。

【大切なAED】
今年も大きく取り上げられたのは、人が多く集まるような場所にかなり配置されてきたAEDである。中学校ではまだ見かけないが、高等学校ではかなり配置されてきている。講師の先生のお話を聞いていると、この小さな機器の大切さがわかった。もっともっと多くの場所に設置されることを期待したい。ちなみにAEDは平成16年7月1日より一般市民の使用が許可された機器だそうです。

AEDの操作心臓マッサージ…

【救命処置の流れ】
応急手当が必要な人のそばに居合わせたら、まず①反応を確認する。②助けを呼ぶ「119番通報」と「AEDの手配」AED(自動体外式除細動器)を持ってくるように頼むことが強調された。③気道確保、④呼吸の確認、⑤人工呼吸2回、これは省略しても良いといわれた。次が少し変わった点である。⑥胸骨圧迫30回、一昨年までは15回といわれたものだが、昨年から30回と言われている。

しかも、圧迫は強く(具体的に5㎝位しずむようといわれた)、早く(110回/分)である。押さえる位置も微妙に表現が変わっていて、胸の真ん中(乳頭と乳頭を結ぶ線の真ん中)と表現された。胸骨圧迫と人工呼吸を救急車が到着するまでの6分間程度続ける必要がある。

とにかく救急車が到着し、救命救急士に引き継ぐまで胸部圧迫の心臓マッサージを続けなければならない。AEDが到着すれば、AEDの電源を入れ、以降は音声メッセージに従って操作をすればよいが、AEDが身体から離れてくださいという指示がない限り、心臓マッサージを続けてほしいとも言われた。AEDを使用する際に心得ておきたいことは、ネックレスを外す、ペースメーカー使用者であれば3㎝以上離す。水に濡れている場合は、上半身を拭いてからAEDをかけるなどである。

AEDは除細動器とあるように、心臓がケイレンを起こしている時に使用する機器である。必要ない場合が二つ考えられ、①回復してきている。この場合は状況を見守る必要がある。②心臓が止まっている。この場合は、心臓マッサージ(胸骨圧迫)を続ける必要がある。

釣りだけでなく、どんな場面で人工呼吸や心臓マッサージをやらなくてはならなくなるかわからない。その場面に居合わせたものとして救命の連鎖の一翼を担わなくてはならない。そんな時しっかり役割を果たせるようになるためにも、一年に一度くらいは普通救命講習を受けていなくてはいけないのでは、と強く感じた。

2008年5月18日 JOFI広島広報部 山形明

夫婦で参加記念撮影

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