2021-10-26

家族で楽しむアウトドア
~太田川放水路でハゼ釣りに挑戦!~


日時 令和3年10月23日(土) 9時~12時

場所 太田川放水路右岸可部線鉄橋下付近

天候 晴天、北風時折やや強く

参加者 7組16名

講師 村上氏、平田氏、富樫氏、中木氏、三角氏、倉本氏、中澤氏、佐々木氏、太田氏

主催 広島市三篠公民館

協力 (公財)日本釣振興会広島県支部、広島県釣りインストラクター連絡機構


緊急事態宣言が解除され、やっと釣り教室が再開できた。8月の豪雨で、河川には大量の砂が蓄積し、対象魚のハゼの状況が全く掴めていない。土日の昼前の河川敷駐車場には、多くの家族連れの車が停めてある。多くは、駐車場周辺の河川敷にテントを張ってのミニキャンプ。此処ではゴミ問題が発生していないのが何よりだ。釣り教室の受付が7組となった。1組はお子さんの発熱で欠席。このご時世、熱が出れば外出は自粛せざるを得ない。9時から三篠公民館職員の新畑氏から開会の挨拶。前任者の高橋氏も参加協力。続いてJOFI広島・太田副会長より始めの話が始まった。


まず、釣り場で問題になっているゴミ問題・騒音問題等で、釣り場が釣り禁止になっていることを説明。港などは、釣り場として駐車場もあり、足場も良く魚釣りには適した環境。そうした港は、漁業を糧とする漁師さんの仕事場でもある。釣り人が廃棄したゴミは、その漁師さんが片付ける。年に数度なら我慢もするが、毎週の事では堪忍袋も切れる。「皆さんの家の前に、毎週ゴミを捨てられて良いと思いますか?」「誰でも嫌ですね!」結果は、釣り禁止の看板が設置され、釣りができなくなったと説明した。


次に命を守る救命胴衣(ライフジャケット)の重要性と着用時の注意点を富樫講師より指導があり、実技講習が始まった。各ファミリーに1名の釣りインストラクターが付き、投げ竿の扱い方、リールの扱い方、仕掛けの結束、エサ(ゴカイ)の付け方を指導した。ゴカイはマムシ・イソメ等とも云われ、釣りの万能エサ。しかし初心者には、見た目が気持ち悪い。触ると動く、噛みつく、ヌルヌルする。最初はイヤイヤと嫌っていた子が、指に石粉を付けて触るとクッション効果なのか、ゴカイを掴むことができた。一般の釣具店では、ゴカイをパックに入れる際、石粉も入れるお店がある。元気よく動いていたゴカイが、動かなくなる。石粉がゴカイに付いた水分を吸ってしまうからだ。この教室では、必ず石粉は別の小袋に入れてもらう事にしている。ベストは、濡らした木箱に入れるのだが。


さて、投げ方指導では、先ず後方確認!エサが付いたままで、目のすぐ横に針が刺さった子どもを見た事例を挙げると、保護者も児童もしっかりと記憶してくれた。投げ釣りで次に難しいのは、竿を振りながらラインを保持している指を離すタイミングだ。真上(時計の時刻で12時)で離すと前には飛ばない。その先11時くらいで指を離す意識で、10時30分の短針の位置になる。剣道でいうメーン(面)だ。上手くなるには、慣れるしかないのが実情。順に見て回ると、一人で黙々とフィッシングしている生徒がいた。聞いてみると、2年前に参加した生徒とのこと。昨年も参加したくて応募したけど、満員で締め切られ参加できなかったので、今年は早々に申し込んだとの事。嬉しいですね!基本をきっちりと学び自習した結果、一目で上手くなっているのが判る。勉強も「自学自習」釣りも「自学自習」が達人への道なのですね。


さて、11時過ぎても「釣れた」という声が上がらない。上流から吹く北風が、時折強く吹く厳しいコンディション。魚の当たりも中々取れにくいのだろうか?ボラのジャンプは度々目にするが、ハゼの姿が見えず11時20分の終了時刻となった。使った釣具の片付けを済ませ、周辺の河川敷清掃を行った。数日前に草刈りと乾草の収集があったばかりなので、ゴミらしいゴミは無かった。釣り教室の横断幕を前に記念撮影。総評では、釣りマナーの大切さを再認識したのち解散した。この生徒たちが、未来の釣り名人となり、釣りマナーの伝承をしてくれることを期待したい。

報告者:太田博文

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