2021-08-04

水辺教室~川の生き物を見つけよう~

日時 令和3年7月25日(日)9時~12時

主催 公益財団法人 広島市文化財団 広島市佐東公民館

場所 佐東公民館・古川(せせらぎ公園)

参加者 9家族、保護者12名、小学生12名、園児3名、計27名

参加費 200円 冊子代(広島県の水生生物)

協力 広島県釣りインストラクター連絡機構
   公益財団法人 日本釣振興会広島県支部

講師 環境省環境カウンセラー金本俊昭氏
   JOFI広島 村上正雄、中木正巳、徳毛藍、佐々木晃二郎


内容
5月7日(金)公民館にて1回目の打ち合わせを行い川の状況を視察。6月10日(木)最終打ち合わせをして、再度古川(せせらぎ公園)を視察。当日、スタッフは7時30分に公民館に集合し、まず古川の状況を見回り、水生生物を採取可能と判断した。急ぎ公民館に戻り、全員で会場の設営と諸々の準備を行う。8時30分より受付を開始、全員揃ったところで弘中主事の司会進行で水辺教室の講座を開始。最初に弘中主事より本日のスケジュールと色々な注意事項や講師の紹介があった。続いて金本講師より本日の水辺教室で学習する要点等大切な話があった。

9時20分、楽しみにしている水生生物を採取するため全員に採取用の網を配り、家族ごとにバケツを渡し、猛暑の中、歩いて古川へ移動する。現地到着後、まず、安全のため小学生全員にライフジャケットをスタッフの指導で着用してもらう。川へ入る前に記念の集合写真を撮り、金本講師が川へ入り、本日の川の状況について説明された。天候、気温、水温、水流、水深、川幅等を計測し、生物を採取するための網の使い方を実演をしながら説明した。


9家族を2班に分けて、A班(4家族)が右岸、B班(5家族)が左岸に分かれて下流から上流へと50m位、親子で仲良く熱心に水生生物を採取した。約30分の短い時間だったが、たくさんの水生昆虫や川魚、甲殻類を採取できたようだった。徐々に気温も上がり、暑さも増してきたので、採取を切り上げ川から上がる。手をきれいに洗って、水分の補給をした。まだまだ楽しい川遊びに未練はあるが、次の講座があるので、各家族が採取した生物の入ったバケツを下げて公民館へ帰る。到着後、トイレ、着替え、水分補給のため約15分間の休憩をとる。各家族ごとに、採取した生物を机に置いたバットへバケツから移し、種類ごとにシャーレに分類する。事前に配布した記録用紙に記入し、詳しく観察をする。また、自分の気に入った生物を写生した。皆さん大変上手に書いているのには感心した。最後に水質階級ごとに分類した指標生物調査記録用紙から、水質階級(1)~(4)に該当する生物をまとめ、古川の水質階級を判断した。


昆虫の仲間では昨年同様、コオニヤンマやハグロトンボの幼虫、魚の仲間ではドンコ、ヨシノボリ、ムギツク、カワムツ、シマドジョウ、オヤニラミ、スナヤツメ、メダカ等甲殻類ではモクズガニ、アメリカザリガニ、ミナミヌマエビ、スジエビ、タイワンシジミ、カワニナ等たくさん採取することができたが、残念なことに水質階級(1)きれいな水に該当する水生生物はヤマトビゲラの一種類だった。


結論として古川は、今年も過去5年間と変わらず水質階級(2)のややきれいな水と判断された。きれいな水を取り戻すには、色々と課題はあるが、まず一人一人が自覚して、家庭の生活用水、特に油、醤油、牛乳等を流さないように心掛けたいものです。最後に参加者の感想を聞き、アンケートを書いてもらい、弘中主事の閉会の言葉で水辺教室を終了した。

スタッフは会場のあと片付けをして、採取した生物を古川へリリースし、反省会を行い、13時過ぎに解散した。猛暑とコロナの中、事故もなく無事終了したことを報告します。

報告者:佐々木晃二郎

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