2020-08-03

水辺教室~川の生き物を見つけよう~

日時 令和2年7月26日(日)8時30分~12時 くもり

場所 佐東公民館・古川(せせらぎ公園)

対象 小学生3年~6年とその保護者

参加者 8家族、子ども13名、保護者11名、スタッフ6名、計30名

参加費 無料

主催 公益財団法人 広島市文化財団 佐東公民館

講師 環境省環境サポーター 金本俊昭氏

協力 広島県釣りインストラクター連絡機構、村上氏、中木氏、佐々木氏


内容
6月10日(水)環境サポーター・金本氏を中心に第1回目の打ち合わせを公民館で行なった。内容は例年通りで10組を限定とし、公民館だよりやリビング等で募集することにした。7月20日(土)に2回目の打ち合わせをする。応募の締め切りが7月20日のため応募状況を確認する。予定通り9組の応募があった。タイムスケジュール等の再チェックをして、せせらぎ公園内の古川へ移動する。金本講師が川へ入り、水生生物の採取を試みる。幸いに例年並みの生物を採取できたので、当日までに大雨の降らないことを願って解散する。


梅雨時の行事のため少々の雨は覚悟をしているが、天気予報では、7月26日は午前8時頃4ミリ位の雨となっている様である。雨の中での生物の採取は、増水の恐れもあり危険なため、子どもたちには無理と判断、、急遽前日25日14時にスタッフが集まり、事前に水生生物の採取をすることにした。公民館の弘中主事、金本講師、村上氏、佐々木氏の4名で川へ入り、8家族分の採取を行った。1家族のキャンセルがあり8家族となったので、公民館へ持ち帰り8家族分バケツに分ける。死んだり弱ったりしないように、それぞれのバケツにエアーポンプを設置し、会場の設営をして解散した。


スタッフは当日7時30分に集合し、ミーティングを行う。幸い雨も降らないようなので予定通り親子で水生生物の採取を実施することに決定。8時30分より受付を開始、参加者全員が揃ったところで水辺教室を開始する。弘中主事の司会進行で始まり、開会の挨拶、講師の紹介、注意事項がある。今年はコロナ対策で全員がマスクを着用し、換気をするため窓を開けて、1家族ごとにテーブルを配置した。まず金本講師より事前に配布している学習のための教材をもとに、学習の要点について説明があった。また、今年は特別に肺吸虫症(肺ジストマ症)についての話があった。ザリガニ、サワガニ、モクズガニなどに寄生する幼虫で、人間の体内に入ると肺や脳を侵され死に至るといった恐ろしい寄生虫です。生で食べたり、触ったりしないように注意しましょう。


 
座学が終わり全員で川へ移動、安全のため子どもたちはライフジャケットを着用、一人ずつ網を渡す。入る前に講師より川の流速、水温、気温、水深、川幅の計測があり、生物を採取する網の扱い方等の説明があった。8家族をA班とB班の2グループに分け、A班を左岸、B班を右岸とに分かれて親子で川に入り、水生生物の採取を始めた。スタッフも2人ずつ各班に入り指導をしながら一緒に生物の採取を楽しんだ。


約30分の採取タイムだったが、ヤゴ類、台湾シジミ、カワニナ、ザリガニ、モクズガニ、ミナミヌマエビ、魚類はドンコ、ヨシノボリ、ドジョウ、ムギツク、カワムツ、オヤニラミ、砂ヤツメ等が採れた。中でもオヤニラミ、砂ヤツメは絶滅危惧種の貴重な生物であった。採取した生物を公民館へ持ち帰り、昨日採取した生物と本日の生物を一緒にした。

トイレ、水分補給の休憩タイムを終え、各テーブルの生物をバケツからバツトに移し替え、どんな生物をどれだけ採取したか記録用紙に記入した。また、自分の好きな生物をシャーレに入れて観察し色鉛筆を使って写生をした。皆さん大変上手に写生しているのには感心した。水道水や古川の水を薬品を使用しての水質検査などもあり、興味深く学習をした。


最後に、採取した生物を記録用紙にまとめ、水質階級による指標生物一覧表に生物の数量を記入。残念ながら、古川にはきれいな水に生息する生物は見当たらず、昨年と同じく、ややきれいな水と判断された。川へは家庭の汚水・生活排水等を流さないで、古川をきれいな川にしたいものです。以上、トラブルもなく無事終了したことを報告いたします。なお、採取した生物は、丁重に古川へリリースしました。

報告者:佐々木晃二郎氏

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