2011-02-12

天然アユ増加へ県境越え議論

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広島、島根両県を流れる江の川に天然アユを増やす方策を探るシンポジウムが11日、三次市内であり、約280人が参加した。島根県が主催し、流域4漁協の組合長や研究者たちが、県境を越えて問題意識を共有した。

パネル討論では、管内に毎年270万?280万匹を放流する江の川漁協(三次市)の辻駒健二組合長がその2?3割の漁獲しかない現状を憂い、原因究明と対策の必要性を強調した。

島根県水産技術センター(浜田市)の村山達朗科長は、下流でふ化し海へ下るアユが激減しているとのデータを踏まえ、天然遡上(そじょう)アユを増やすため、産卵期の禁漁区拡大や禁漁期間延長などによる親魚保護を訴えた。

【写真説明】パネル討論で意見を交わす漁協組合長やアユ研究者たち

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