2010-05-13

稚アユの敵 外来魚を駆除

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東広島市河内町の沼田川漁協は11日、沼田川上流域で外来魚の駆除を始めた。これまで秋に行ってきたが、遡上(そじょう)を始めた稚アユを守る効果が大きいとみて、初めて春に実施した。

三原市との境近くで組合員9人が、ボートで約30メートルおきに6枚の網を仕掛けた。竹の棒で川上から水面をたたき、ブラックバスやブルーギルを追い込んで捕獲した。

水が濁り駆除は計22匹にとどまったが、ブラックバス12匹はいずれも卵を持った雌だった。来週も実施し、春の駆除を定着させる。

沼田川漁協は4月、流域に約12万匹の稚アユを放流。成長前に肉食の外来魚に食べられるのを防ごうと、2003年から始めた秋の駆除を春に変えた。

【写真説明】沼田川の上流域で外来魚駆除のため網を仕掛ける漁協の組合員

2010年5月12日 中国新聞朝刊

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