2009-03-12

水質改善へフラッシュ放流

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広島県安芸太田町加計の温井ダムで11日、一時的に放流量を増やす「フラッシュ放流」が始まった。ダム直下にある太田川支流の滝山川の水質環境改善を目的に、中国地方整備局温井ダム管理所が2004年以来、5年ぶりに実施した。12日までに計約90万トンを放流する。

この日は午後6時、利水放流設備のゲートを開放。滝山川へ毎秒10トンの放流を始めた。放流量を段階的に増やし、12日にはダムえん堤中央部の2カ所のゲートも開放し、最大で毎秒30トンを流す。河川水位はピーク時で約1メートル上昇する。放流量の大半をダムの約4キロ下流にある中国電力滝本発電ダムで受け止めるため、太田川本流にほとんど影響はない。

フラッシュ放流は、川底の石に生えた古いコケを洗い流し、アユが好む新芽の成長を促すのが狙い。温井ダム管理所は放流後から8月にかけて、3地点でコケ類の生育状況を観測し、効果を確認する。

2009年3月12日中国新聞朝刊

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