2007-10-12

2007年ハローフィッシング「少年少女・渓流釣り体験教室」

七瀬川渓流釣り場です。釣り堀です集合写真

開催日 平成19年10月6日(土)
開催場所 広島県廿日市市佐伯町所山 七瀬川渓流釣り場(℡0829-72-1446)

絶好の釣り日和に迎えられ広島市西区の広島市立三篠小学校東門から、少年少女とその保護者を乗せたマイクロバス2台が、釣り教室が行われる廿日市市佐伯町所山の七瀬川渓流釣り場に向かった。途中、日釣振ハローフィッシングの教本「つれたよ」を基に車中講義、「糸の結びかた」のページになると、用意していた紐と大きなハリを使ってハリ結びの講習、教本を見ながらでも中々結べない子供達、保護者も手を出しても、これまた中々手ごわい様子で悪戦苦闘、バスの後部座席まで行く頃に、現地へ到着しました。
オーナーの伊藤さんです。真剣そのもの釣りインストラクターの方々による準備

 現地では、釣りインストラクターの方々が出迎えてくれました。丁度、オーナーの伊藤さんが、子供たちが釣りやすいようにアマゴを沢山放流している最中でした。伊藤さんに挨拶をお願いし、色々と諸注意を言っている間にインストラクター全員が、持ち込んだ釣竿を伸ばして手作りの仕掛を結んでいました。
釣りインストラクターの中木さん。エサのイクラです仕掛けつくり
 仕掛が出来上がってから、中木インストラクターがエサの付け方、仕掛の出し方、掛かってからの取り込み等を、一通り教えた後、4年生から順にポイントに行ってもらいました。今回は、仕掛バリを1袋ずつ保護者に渡し、又、釣れた魚を外す為に、割箸を渡しました。沢山釣れると毎回インストラクターの先生方もてんてこ舞いをするのですが、今年の釣り堀は、まったく違う一面を私たちに見せてくれました。
いよいよ釣り開始です。釣れたよ?やったぜ
 釣り堀の魚が釣れない・・・伊藤さんが挨拶の中でも言われたのが異常な水温上昇でした。今年の夏は、気温30℃越える日が連日続きました。魚も夏バテなのか、イクラを撒いても反応がありません。エサは、イクラとミミズを用意していたので、ミミズに切り換えても反応は鈍い状態が午前中一杯続きました。
針が…191006yiyiyoyyayyoy-059.jpg釣れんの?
 今年の異常気象は、釣り堀にも影響していました。広島県下の有名釣り堀も水温が高すぎて放流が出来ない状態が続いて、毎年9月から渓流全面釣り禁止になっても、釣り堀で来年の春まで我慢していた渓流釣師も暑さと、食いの悪さと魚がいない釣り場から遠のいているのが実情です。
新米です。山賊むすび?がぶり
 昼休みには、恒例の山賊むすびです。昨年は、鮭を焼いて身を解し骨を抜いたものも用意したのですが、今年は、マグロのツナの缶詰に変えました。また、子持ち昆布やタクワンの切ったものとは別にいりこ味噌などを用意しました。お米は、6升地元の新米で炊いて頂き、参加者達は、四角い海苔に思い思いにご飯と具をのせて食べていました。
うまいちょっとこげとる?美味しい?
 その間、釣りインストラクターの方々は、どうしたら釣れる様になるのか、四苦八苦の挑戦が続いていました。結果は、エサに魚粉を使ったダンゴエサにすることで、警戒心の強いアマゴのあたりを感じる事が出来ました。
午前中、四苦八苦して釣り上げたアマゴを炭火で焼いて食べてもらったのですが、火の勢いが強すぎ少しコゲコゲになっていましたが、皆、美味いと食べていました。
191006yiyiyoyyayyoy-007.jpg191006yiyiyoyyayyoy-005.jpgやりました!
 さて午後からは、午前中の経験を活かしての釣り大会です。一匹の長寸で競います。今回は、特別に大きなニジマスを大会前に入れてもらいました。タンゴエサは、沢山無いので均等に分けて、そのエサの付け方を指導した後、4年生から思い思いのポイントに入ってもらい笛の合図で試合開始です。開始早々早くもニジマスをヒットした子もいましたが、竿が伸びきった状態でハリスを切られました。次にニジマスを掛けた子は、支えきれず保護者が竿の中ほどを持って手伝おうとしていましたが、竿が折れる寸前でハリスが切れました。見ているほうは、竿が折れるか保護者が池に落ちるのでは、ハラハラドキドキの光景でした。大きなニジマス相手に悪戦苦闘しているのを見て、周りの児童や保護者も竿の持ち方を覚え、徐々にタモまで引き寄せる事が出来るようになっていました。
優勝した藤沢祐希くん。準優勝の二上隼一くん。三位の山口昴汰くん。
 検寸のテーブルには、次々とニジマスが持ち込まれ検寸を見守る児童の目は、キラキラと輝いていました。結果は、優勝が安西小学校から特別参加した藤沢祐希君5年生で、48.2cmのニジマスでした。二位は、三篠小学校の二上隼一君6年生で47.4cmでした。三位は、山口昴汰君5年生で45.2cmでした。賞品は、ルアー竿とリールのセットで、大人になっても使える品物を用意しました。
作文とアンケート用紙アマゴの稚魚です。放流
 大会の終了後、今回の教室で経験した事の絵画か作文のお願いとアンケート用紙を配り1週間以内に先生に渡すよう児童・保護者の方々にお願いしました。その後、マイクロバスに乗って上流の禁漁区まで行きアマゴの稚魚1600匹を児童に放流してもらい、帰り道に、清掃活動として自然界に無いものを拾って帰ってもらいました。
大きくなってね?放流直後の稚魚稚魚放流
 毎年、この教室には参加希望が多く、二年連続参加の方も半数近くおられます。日頃自然と中々接する機会が少ない現代っ子には、ゲーム遊びでは絶対に体験できない素晴らしい経験を積んだと思います。
今回も多くの釣りインストラクターの先生方がお手伝いしていただき、本当にありがとうございました。皆様方のご指導により釣りをより楽しんでもらえたと思います。また、来年も実施できるように頑張ってまいります。
清掃191006yiyiyoyyayyoy-040.jpg191006yiyiyoyyayyoy-041.jpg
㈶日本釣振興会広島県支部長
釣りインストラクター 太田博文

主催:(財)日本釣振興会広島県支部
共催:水産庁
協力:広島市立三篠小学校 三篠小学校PTA 広島県釣りインストラクター連絡機構(JOFI広島) [太田、中木、藤本(繁)、森、藤代、柳原、三角、久保田]

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