2017-06-13

2017宇佐川鮎友釣り教室

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日時 平成29年6月11日(日)

場所 山口県錦川玖北漁協管内

座学教室 道の駅ピュアラインにしき下流 錦林業センター

主催 (公財)日本釣振興会山口県支部

協力 広島県釣りインストラクター連絡機構,JFT,山口銀鱗会,㈱シマノ,大橋漁具㈱,㈱サンライン,㈱マルト

後援 玖北漁協協同組合

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岩国インターを降り広島JBの生徒二名を乗せて錦川沿いを上がる。曇り空でお昼には雨の予報がでていた。8時前に到着すると、すでに銀鱗会の講師たちが、橋の上から川を覗いていた。数えきれないぐらい鮎が泳いでいる。しかし、数が多いので形が小さい。なかにはまずまずの鮎もいたが、全体として小振りである。

受付が始まり、サンラインから生徒用の帽子が配られた。このたび、玖北漁協の厚意により、年券を持つ講師が教える生徒には、日券購入を免除された。釣り人を増やす努力をしないと、やがて川に釣り人がいなくなる。特に友釣りを覚えるには、時間と上手な講師が必要となる。なかなか、鮎釣りシーズン中に好きな釣りをしないで、初心者に鮎釣りを教えるなんて、誰もがしたくない。しかし、鮎釣り人口が減ると、ますます釣り業界は、鮎釣りの道具開発から離れていく。やがて満足する道具が手に入らなくなるかもしれない。そのためにも、好きな鮎釣りの時間を割いて、釣り人を増やす必要がある。このたび参加された講師の面々は、こうした気持ちを感じている方がほとんどである。

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はじめに主催者の(公財)日本釣振興会山口県支部長の挨拶があり、JFT事務局長、続いて玖北漁協組合長が挨拶をされた。次に講師の紹介があり、JOFI広島からは、太田氏、平田氏、三角氏、富樫氏が紹介された。まず、安全講習からはじまり、富樫講師により約30分講義があった。ご自身が昨年経験された八戸川での鮎釣り師の熊被害の様子は、特に注目された。また、柔道整骨師の資格を持っておられるので、事故や怪我の際にどのようにテーピングを使うのか実演。傷口の消毒には、スプレーの消毒液を使い、テーピングで傷口を塞ぐ。止血の際は、テーピングをねじって紐状にして使うなど、いざという際に役立つテーピング術であった。

続いて、太田講師による鮎の生態説明。鮎を釣るための釣り方の種類の説明。鮎釣りで使う道具の説明では、竿の変遷とカーボン竿の伝導による事故、特に雷の被害については、講師の中に4名遊電被害経験者がおり、その時の模様の話があった。次に釣糸の歴史と種類。細くなった糸がどこにあるのか判るように使う目印の変遷。ハナカンの変遷。サカサバリの変遷では、これまでの常識が覆った一皮サカサの説明。ハリについては、最近流行のコーティングの話。いかに、普通のハリが良いかを淡々と説明。続いて、二度も利き鮎会でグランプリを獲得した宇佐川の鮎。なぜ美味いのかを説明。終わりに、一番知りたい友釣りで鮎を釣るための極意伝を簡潔に説明し、仕掛け作りに移った。

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このたびは、三本錨を自らが巻いて使う。その極意は、ハリの持ち方。キツネさんからウサギさんに親指と人差し指を変化させると、指で簡単な保持具ができることを説明した。ハナカン廻りの仕掛は、希望者に集まってもらい、ゆっくりと説明。講師の方々も数名集まった。12時過ぎからは、昼食タイムに入り、鮎釣りスタイルに着替え小雨が降る中、13時から実釣。さて釣れるか!講師がオトリを付け指導した結果、広島JBの生徒3名は、各自6匹ずつ掛けていた。二ケタ釣られた方もいたが、釣り荒れと小振りの鮎のため苦戦気味であった。

一様に言えるのは、ポイントの移動のタイミングが遅い。見切りという高等技術。経験値が高まれば、掛かる鮎がいる、いないが短時間で判るようになるのだか、まだまだ、そこまで要求してはいけない。雨もやみ16時納竿。講義部屋に戻り、今回借りていた道具類を返却。
後は、楽しい抽選会!全員空くじなし、大喜びしてこのたびの鮎釣り教室を閉講した。

報告者:太田博文氏

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