2007-07-04

安全な釣りの確保について
水産庁沿岸沖合課 釣人専門官

 平素より、遊魚施策の遂行にご協力いただきありがとうございます。
 各地からアユ釣りの便りが聞かれるようになるなど、今年も釣りの本格的なシーズンを迎えました。釣りは手軽なレジャーとして国民に広く受け入れられていますが、一方で、毎年水難事故に遭遇する釣り人が多いのも事実であり、釣りに関わる各位におかれましては、安全な釣りの確保に日頃よりご尽力いただき感謝申し上げます。

 さて、このたび、国土交通省河川局は、河川利用者の安全を高める取り組みを推進するため、「急な増水による河川水難事故防止アクションプラン」を策定し公表しました。このアクションプランは、降雨による急激な増水に関連した河川情報の提供や、河川の安全利用についての啓発活動等をとりまとめ、局所的な降雨の状況をインターネットで把握できる「川の防災情報」や各河川管理者による安全管理対策を紹介するなど、釣り人が事前に知るべき有益な情報となっています。

「川の防災情報」のインターネットアドレス
http://www.river.go.jp/

 一方、海面については、すでにご案内の通り、海上保安庁が提供する「沿岸域情報提供システム(MICS(ミックス)Maritime Infomation and Communication system)」が漁業者や港湾関係者に利用されていますが、MICSでは全国123ヶ所の灯台などで30分ごとに観測した局所的なデータ等(風向・風速等)を入手できるなど、釣り人の視点からは、従来のテレビ等によって得られる気象情報にMICSの活用を加えることで、釣りをより安全かつ快適に楽しむことができるようになると考えられています。

「沿岸域情報提供システム(MICS)」のインターネットアドレス
http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/mics/

 本来、釣りは自らの意志に基づいて行動する限りその際の安全確保は自己責任において行われるべきですが、釣り人が自らの安全を確保するために必要な情報を正確に、かつ手軽に入手し得る環境を整えることも重要であると考えます。

 つきましては、インターネット機能を有する携帯電話からも情報を入手できる、国土交通省河川局による「川の防災情報」及び海上保安庁による「沿岸域情報提供システム(MICS)」について、釣り人に広く積極的に活用されるよう普及啓発にご協力いただきたく、よろしくお願い致します。

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