2007-05-25

新入会員24名を迎えたJOFI広島!

新入会員24名(内水面:4、海面:20)を迎えたJOFI広島! 
JOFI広島の平成19年度は41名(出席:21、委任:20)の参加でスタート!!

 平成18年度の公認釣りインストラクター資格試験に合格のみなさんおめでとうございます。今日から共に、釣り文化の発展を図り、自然環境を守り後世に継ぐボランティア活動を進めていきましょう。

 1996年当時、釣りインストラクター事務局は「我が国において、国民の多数からレジャー、レクリエーションとして支持を受けている“釣り”は、余暇活動、アウトドアー・スポーツ指向等の進展により、画期的な人口増を遂げ、平成5年度の漁業センサスによれば、年間海面で述べ3,200万人、内水面で述べ1,300万人、プレジャーボートなどを利用する釣り人は述べ500万人とされております。わけても広島県は釣り人口やプレジャーボートは全国一位を占めております。

 しかしながら、釣り場を取り巻く自然環境は、水質、水域、沿岸の状態を含め、年々悪化の一途を辿り、水産資源の減衰も注視すべき状況になりつつあります。このような時に当って、ただ単に釣りの技術を指導するばかりではなく、これから釣りを始めようとする青少年、あるいは定年退職後、趣味としての釣りに心のよすがを求めようとする人々に、釣り場でのマナーを始め、釣りのルール、自然との付き合い方など様々な“釣り心”を伝えることこそ、私たち釣り人の立場から社会貢献に大きな意義があろうかと考えます。

 そこで、我が国唯一の釣り団体の公益法人であり、無二の純粋な釣り人によって組織された社団法人全日本釣り団体協議会として、如何にして適正なる遊漁を振興するか、伝統的な釣り文化を次代に継承するか、その付託に応えるべきかを検討し、平成4年度より、“釣りインストラクター”資格制度を発足させ、組織に加入していない一般フリーな釣り人に対するマナー、ルールの周知徹底、釣り場環境の保全、水産資源の保護などについての啓蒙普及を図ることを推進することになった。

 即ち、釣りのリーダーとしての豊富な経験に加え、正しい釣りの指導、釣りに関する法規、釣行に際しての安全確保、魚類水産資源の保護育成、環境保全に関する正しい知識など、釣り人のあるべき姿を基本から再認識すると共に、日本古来から伝わる釣り文化と魚が棲息し釣れる環境を次代に伝えるための真のリーダーを育成しようという趣旨に基づいたものでした。

 そして、この“質の高い釣り人”を結集して各地域の実状に即した活動をしていくために“連絡機構”が各地に生まれてきております。そんな中、広島県でも東京、大阪、愛知についで全国4番目に平成7年、8年の2回の釣りインストラクター資格試験合格者(うち50人)によって組織は発足したのでした。そして、7月には「海の日」を前に、「安全教室」&「普通救命講習会」を、10月には「釣り場クリーンアップキャンペーン」を、11月には「広島市民親子ハゼ釣り大会」等を開催すると同時に各小中学校の総合学習で、各地の公民での「釣り教室」などで釣りインストラクターの活動をしてきました。また、釣りインストラクター制度が始まって8年が経過した当りからその存在がようやく認知、理解されるようになり、外来漁密放流防止への公的参画を皮切りに、社会教育の一部としての釣り講習会の開催依頼が相次ぐなど、いよいよ釣りインストラクターが社会に大きな役割を果たすものと着目されるようになってきております。

 また、他方で新たな秩序の下で、21世紀を展望した政策体系を確立することにより国民は安全と安心を、水産関係者は自信と誇りを得て、水産者と消費者、漁村と都市の共生を実現すること目指して、“水産基本法”(2002.5)が制定された。そのことで、これまで“非漁民”という位置でしかなかった釣り人が“遊漁者”という名称で正式に規則の中に組み込まれ、“漁業調整規則”を改定するにあたって、釣り人も意見を述べることのできる位置付け(“釣り人専門官”“海面利用協議会委員”)が得られきております。「釣り人専門官」については、ホームページで釣り人(釣りインストラクター)の意見を聞いたりしております。また、昨年秋には中四国(遊漁者)ブロック会議を開き意見交換会が開催されております。「漁業調整規則」(広島県)の改定に当っては、数年前に釣り人からアンケートを取り、今春からの「「陸からのまきえ釣り解除」(広島県)に結びついております。これらのことは釣りの歴史が始まって以来の画期的な出来事だと思われます。即ち、海や自然などをどう守るかについて釣り人の意見が受け入れられる時代への幕開けになったのです。
   
 また、昨年はJOFI広島が誕生して10周年を迎えました。この新しい時代に釣りの世界はどうあるべきか。目指す方向としては長い歴史のなかで、これなで釣り人がいわば社会と切り離されて、あるいは切り離して享受してきた“釣り”という楽しみを、今後も続けていくためには社会に認められた存在でなければなりません。そのためには、あえて社会の一部としての義務を先行させる必要があるのではないでしょうか。

 そのため、JOFI広島は、発足以来継続している「水の事故防止講習会」(安全教室・普通救命講習会)、「釣り場ククリーンアップキャンペーン」、各種「釣り教室」、各種「講習会」などと、協力・協同できる団体と連携したボランティア活動(各団体行事)をしてきております。また、昨年は発足10年記念事業として「平成18年度公認釣りインストラクター講習会及び資格試験」や「広島湾のハゼ・チヌの奇形魚調査」(広島湾の健康診断)と、「WFWファミリーハゼ釣り大会」(第9回釣り場クリーンアップキャンペーン)などを共催してきました。

 そして、今総会では27名<17年度3名、18年度24名(内山口:1名、岡山:1名を含む)の釣りインストラクターの方を迎えられるところとなりました。合格おめでとうございます。私たちも講習会では全員受講し皆さんと共に勉強することが大きな力を頂きました。

 この総会からは、釣りインストラクターの原点に立ち返った活動を!“釣りの地位向上”と“質の高い釣り人”を目指して共に活動していきましょう。私たちは釣りのパイオニアなるが故に、常に高い次元を目指し一般釣り人の先頭に立って、現在、未来の釣りは如何にあるべきかを慎重に考え、衆智を集めて適格な判断のもと、釣り文化の発展を図り、自然環境を守り後世に継ぐ努力を重ねていきたいと思います。釣りインストラクター皆さんのご支援、ご協力を心から期待します。

JOFI広島事務局広報  JOFI広島代表・岡田敏孝「開会の挨拶」
2007年5月24日Japan Official Fishing Instructor Hirosima
発行者/広島県釣りインストラクター連絡機構 事務局

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