広島市安佐北区の太田川漁協が20日、アユの成育環境を改善するため、同区口田南から安佐南区東野にかけての太田川で産卵場を整備した。
組合員や日本釣振興会県支部のメンバー約60人が参加。全国でアユ再生の取り組みを支援する「たかはし河川生物調査事務所」の高橋勇夫代表(53)=高知県香南市=の指導を受けながら作業した。
幅15メートル、長さ約70メートルの範囲で、川底を重機でさらい大きな石や泥を撤去。参加者が手作業で石を取り除くなどして、川底が小石で覆われるよう整地した。アユは小石の間に潜り込むようにして産卵する。
産卵場整備は3年計画の1年目で、海に下るアユを増やし、天然遡上(そじょう)を促すのが狙い。2年目以降は、産卵状況などを調べながら進める。
整備に合わせて22日、親魚約6500匹を放流する。
2010年10月21日中国新聞朝刊
投稿者: jofi/カテゴリ:会報・記事・報告